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家庭菜園

カボチャ栽培と作型

カボチャの生育特性

カボチャは土質の適応性が広く、吸肥力や耐乾性に強いので、他作物の栽培が困難な山土の開墾畑や砂丘地でも栽培は可能です。

品種群

日本カボチャには菊座群黒皮群があり、「神田小菊」は菊座群の極早生種で、果皮は黒緑色で縦の溝は整然として果形の乱れは少ないです。肉質は粘質で、完熟前から風味があり、若採りします。
西洋カボチャには栗カボチャ群があり、「打木赤皮甘栗」は極早生種で果皮の朱色は砂土で優れて発色します。一般に、濃黒緑色の「えびす」や「味平」など肉質が粉質の品種が主流です。収穫は果梗がひび割れ(コルク化)した頃です。
種間雑種は西洋カボチャと日本カボチャのF1品種で、草勢・吸肥性・耐病性に優れ、越夏性が向上しているため、現在はキュウリやスイカなどの台木としての優れた特性が評価されています。代表的な品種に「新土佐」があります。
ペポカボチャには「ズッキーニ」や「そうめんかぼちゃ」のほか台木用品種「№8」もあります。

仕立て方と整枝法

日本カボチャの子づるは第3節に第1雌花を生じ、以後3~4節おきに着生します。
「神田小菊」の立体ハウスのトンネル早熟作型では、3本仕立て9果どりとします。分枝性が強いので徹底した整枝が必要です。子づるの着果節位から出る孫づるは除去、孫づるの3節までに着果した場合は、果実より先の葉を1枚残して摘芯し、3節までに着果しないときは、孫づるを除去します。ハウス天井に多少スペースができるように、子づるを摘芯します。
西洋カボチャの着果習性は日本カボチャほど安定でなく、品種により、日長・温度・栄養条件で変動します。高温や肥料が少ないと雌花数が減ります。
「えびす」では、畦幅(2.7または3.6m)に株間をそれぞれ90、60cmで子づる4本仕立て4果どりとします。なお、分枝性が弱いので、弱勢枝を除去し、生育の揃った子づるで1斉着果を目標にします。
ズッキーニのつるはほとんど伸びず親づるだけが2m程度に伸長し株あたり10~30本の収穫ができます。畦幅2mに株間1mの栽植です。長期栽培するには、下葉除去や支柱でつるを結ぶなど暴雨風対策が必要です。
そうめんかぼちゃ(金糸瓜)は畦幅6mに株間1.3mの粗植で子づる6本仕立ての8果どりとします。目標着果節位は10節とします。着果後40日位で、表面が黄色く着色したものを収穫します。



基本作型の特徴

トンネル早熟作型および普通作型の低温期は訪花昆虫の活動が鈍いので、朝9時ころまでに人工授粉を行い着果させます。
抑制作型の育苗期および定植・生育初期はアブラムシ(有翅)の飛来でウイルス対策が不可欠です。寒冷紗トンネルやシルバーマルチを使ったり、感染株は発見次第抜き取るなどウイルス対策を徹底します。
カボチャの作型

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