女性部・青壮年部だより

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グリーンレディースカレッジ「防災セミナー」
7月16日(木)・17日(金) 能美市防災センター於

2日間3班に分かれ、総勢57名の部員が参加しました。 セミナーの前半は、能美市役所危機管理課の寺瀬誠晃(トモアキ)氏より、市が今年3月に配布した「防災ガイドブック」を基に『防災の基礎学習』と題してお話をしていただきました。“防災”は日頃からの準備が大切で、避難場所、ハザードマップ、備蓄品などの確認はもちろん、地域社会との繋がり、近所付き合いなど普段から築きあげておく事が最も大切だとおっしゃいました。 事実、災害発生直後の初動時における救助の約9割は、家族や近所の人によるものだというデータがあり、あとの1割がレスキュー隊などによる救助だそうです。災害時はまず自分の身を守るための行動や避難が大切なのはもちろんですが、危険が迫ってからの避難ではなく地域の皆さんに心配や迷惑をかけないためにも、早め早めの行動判断が必要とのことでした。
セミナー後半は女性部役員(酒井部長、東副部長、茂藤川北支部長)による非常食の調理講習会です。過去の「家の光」掲載された防災特集記事「お湯ポチャレシピ」を参考に、ごはん、高野豆腐のマーボー風、切り干し大根のささみトマト和え、ようかんを調理しました。災害時は断水などで水がとても貴重になるので、少ない水量で同時に複数のメニューが調理できる「お湯ポチャレシピ」は役立ちます。*「お湯ポチャレシピ」は材料を入れたポリ袋の空気を抜いて縛り、水を張った鍋に入れて加熱する(蒸らす)調理法です。
ごはんは「無洗米」と「普通の精米」の2種類を用意しました。それぞれポリ袋に米と分量の水を入れて袋を縛り鍋へポチャ。缶詰、レトルト食品、乾物などの食材をうまく組み合わせてポリ袋の中で混ぜて作るものばかり。包丁もまな板も不要です。
料理が完成するまでの時間を利用し、参加者は新聞紙で皿とスリッパを作りました。皿は食事の際、ポリ袋かラップを被せて料理を盛り、食後は汚れたポリ袋だけを捨てればまた皿が使えます。自分で作った新聞紙の皿に完成した料理を一口ずつ盛り付け試食しました。皆さん精米のごはんは研がずに炊いても全然ヌカ臭くないことに驚きました。高野豆腐を使った麻婆豆腐も、水で戻さず使用した切り干し大根もとても美味しいく、普段の料理に応用できそうです。ただ、ようかんは時間内に固まらずドロドロの状態での試食となりました。(ようかんは鍋から取り出した後、火傷に気を付けながら袋の上からよ~く混ぜ合わせることが必要なようでした。)
講師を務めた女性部役員の方たちは「実際に調理をやってみないとわからないこともあるので、話を聞いて作り方を覚えるだけでなく、家庭で何度でも作ってみて欲しい。」とおっしゃっていました。 非常食調理はキャンプや普段のお家バーベキューの時など家族イベントとしてやってみるのもいいですね。

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