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紋平柿の豊作を祈って 「柿の木いため」

2020年02月10日


かほく市瀬戸町の柿団地で1月12日、かほく市特産「高松紋平」の樹木の生長や豊作を願う奇習「柿の木いため」が行われ、地区住民と児童14人が参加しました。

「柿の木いため」は、同地区に藩政時代から伝わる風習で、柿の木を鉈(なた)で傷つけることで、生長を妨げられて弱った樹木が、子孫を残そうと果実を多く実らせることを願って行われています。   

戦後に紋平柿の生産の減少もあり、一時期途絶えたものの、昭和58年に柿団地の造成をきっかけに復活し、現在まで続いている伝統行事。全国的にも珍しく、県内では同地区のみが行っているとされています。

同地区の髙﨑外志博区長が鉈を使って幹に傷を付け「(果実が)なるかならぬか、ならねば切って燃やすぞ」と脅かすように樹木に語りかけ、児童が樹木に成り代わって「なります、なります」と大きな声で唱えながら樹木の周りを輪になって回りました。最後に、樹木の傷口にぜんざいのお餅を詰め、今秋の豊作を祈りました。

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