「わが国を壊しかねないTPP参加」
支店活性化委員全体研修会開催
「入場料」
農業の多面性は放棄
人の移動
  当JAでは12月1日、西田幾多郎記念哲学館において 支店活性化委員全体研修会で講演を行い、多くの支店活性 化委員の方にご参加いただきました。   この研修は、各支店活性化委員に農業・農協に関する共 通の問題認識を持っていただき、更なる支店活性化の参考 とするため、今年初めて行ったものです。    講演は当初、山田としお参議院議員にお願いしていまし たが所用のため、急遽、JA全中の藤本卓氏がピンチヒッ ターになりました。「わが国を壊しかねないTPP参加」 と題し、アメリカのワシントン事務所に勤務しておられた 体験をもとに、TPP問題を明快に話されました。
 まずは   その中で、今報道されているアメリカの要求は    @牛肉の月齢での輸入禁止措置撤廃    A自動車排気ガス規制などの環境基準の撤廃    B簡保、郵貯の民営化   の三点です。   特に、簡保、郵貯は民営化してアメリカ国債を買っても らいたいと言う単純な動機だと言います。これを受け入れ なければ、本交渉には進めないとしています。   日本では農業が槍玉にあがっていますが、その前にこの ような、日本人の健康や環境、セーフティネットを阻害す る要求が横たわっているのです。これは交渉ではなく交渉 に入る前の「入場料」だと言うことだそうです。
  農業で言えば、これまでの国際経済交渉では、日本は国土、自然環境の保全、景観の形成、 文化の伝承など、農業生産により生ずる農産物供給機能、いわゆる「農業の多面性」を訴え て交渉してきた経緯があります。   TPP交渉に参加すると言うことは、その理論武装を完全に捨てると言うことを意味します。 実際WTOやFTAなどの交渉先の国々は、日本はこれから先どのような交渉をしていくのか、 疑念をいだいているとのことでした。
 TPPは単なる貿易交渉ではなく、サービスや人の移動を も含む交渉です。移民の国であるアメリカの事情で言えば、 街中では床屋はベトナム、タクシー運転手は中東、レストラ ンは中国の人で占められています。   これがアメリカ人の雇用悪化、経済悪化の原因ともなって います。   日本も将来、中国人や韓国人、ベトナム人などで単純作業 の職種が埋まることとなれば、日本人の雇用は悪化するでし ょう。   そのようなことにならないよう、今後ともTPP参加反対 の運動を続けなければならないという内容でした。    今後も、最も関心の高いテーマでの全体研修会を開催したいと思います。